3/5

貧乏旅行とその報い

 日記の3/5分にもあるように、友人の乾君と6日から11日まで各地の神社を巡って参りました。

 先立つものはかなり心許ないので、移動は青春18きっぷを使い、宿泊はユースホステルで。食費は別ですが、宿泊費と交通費で35000円を切ります。素晴らしい! リーズナブル!

 死ぬほど疲労すると思いますが、まあ先立つものが無いんだし、社会人になったらこんな真似も出来ないでしょう。なので良しとします。

 とりあえず旅先でユースが万一満員で泊まれず路頭に迷うことになるのはごめんなので、予約をしておくことが先決です。

 とりあえず、各目的地に結構近いユースホステルがたくさんあるので、そちらに予約を頼もうと、面倒な時刻表を乾君にパスしてひたすら電話です。

 すると、出雲のユースホステルの電話がいつまで経っても留守番電話なのです。

 「真昼間から留守番電話とは面妖な。さては今日は休館日であったか」とそのユースの案内のWebページを見るも、全く休館日でもなんでもなく、それなのに電話が繋がる気配が全くないのです。

 結局ここは諦め、隣の駅のビジネスホテルに予約を入れることとなりました。

 思えば、ここからつまずきが始まっていたのかもしれません。

 初日は、23時43分東京発のムーンライトながらという快速電車で出発、大垣に6時56分に着く予定だったのですが、沼津駅にて深夜としては異例のアナウンスに起こされます。

 「人身事故のため当駅でしばらく停車いたします」とのこと。

 しばらくと言う割には全く動きませんし、後ろで変な年配の方が若者を捕まえて訳のわからない、説教とも口喧嘩とも愚痴ともつかぬなんとも言えぬうだつの挙がらないことを、延々と、延々とお話しになるのでこちとらアイマスクまで用意してバッチリ寝る準備していたのに眠れず、仕方ないので同じく眠れない様子の乾君と周囲を気遣って低めのトーンで談笑していたら!

 いきなり肩を叩かれて「ちょっとあなたたち静かにしてくださいよ」と言われました。

 反射的に「すみません」と謝ったものの振り返ったらあなたさっき後ろで我々の安眠妨害をなさっていた方じゃないですか。

 一体どういうつもりで!

 でもここで反論したら周りの方にもうるさいでしょうし、先ほど捕まってた若者(こっちの人も大概だった)と同じですし、

 そもそもさっきの話し振りから反論したところでたぶん日本語は通じない、エスペラント語だとどうだろう? 多分無理かな? という勢いだったのでここは完黙

 その辺長い付き合いゆえ乾君も察したらしく共に不貞寝を決め込むことにしたもののまた後ろで独演会再開

 もう勘弁して。

 まあ私は神経が図太いのでしばらくしたら眠れたのですが、乾君は繊細なので寝れなかった模様。可哀想に。

 しかししばらく停車と言ったわりには何か一時間半も停車していたんですけど。こっちも勘弁してください。

 そしたら乾君曰く「俺が旅に出るとトラブルが起きる。以前に名古屋に来たときは大雨で線路が冠水して足止めを食った」とのこと。

 ちょっと東海道線が冠水ってそりゃなかなかないですよ。谷底を走っている武蔵野線とかとは訳が違うんですよ。

 困ったなあ、これからも続くのかなあ、とその時思ったのですが、実際、続いたのでした。

↑TOP →6日